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Vol.23
 

東京の地価が15年ぶりに反転-H17年基準地価

■東京都区部(23区)の平均地価が15年ぶりに反転
9月20日、国土交通省から「平成17年都道府県地価調査(H17.7.1時点における基準地価)」が発表されました。東京都区部(23区)の商業地・住宅地が15年ぶりに上昇に転じるとともに、大阪や名古屋で上昇地点が増えるなど、大都市圏における下げ止まりや底打ち感が一段と鮮明になってまいりました。さらに、地域経済が立ち直りをみせる、もしくは中心部で再開発が進むなどの地方都市でも下落幅が縮小し、全国平均で、住宅地・前年比▲3.8%、商業地・同▲5.0%とそれぞれ2年連続して下落幅は縮小しました。

■住宅地では、23区に隣接するエリアで上昇も、都心から郊外(近隣エリア)へ波及する動きを確認
当調査で注目するのは、東京23区平均で、住宅地・前年比+0.5%、商業地・同+0.6%と実に15年ぶりに上昇を示したことです。住宅地では、都心回帰で住宅需要が高まったことに加えて、賃貸にした場合の家賃収入と比較すると需要側に値ごろ感が出てきたことが背景にあります。さらに、住環境に優れた伝統的な高級住宅地、都市再生や交通基盤整備にともない利便性が増した場所、マンション供給が旺盛な場所などで、多くの上昇地点がみられました。こうした状況に引きずられる形で、23区に隣接する東京都武蔵野市、千葉県浦安市、市川市、神奈川県川崎市中原区などでも、平均で上昇を示しました。これまで東京都心部でピンポイントにみられた上昇地点が面に広がったことに加えて、近隣エリアへと波及する動きが確認できたといえます。商業地では、銀座や丸の内などで上昇率の高さが目立ち、ファンドなどによる優良物件の獲得競争が激しく、一部には投資マネーの流入が地価上昇を牽引しているとの向きもあります。ただし、バブル時とは違って収益還元法による利回りから物件の価格が算出されていること、海外からみると欧米のオフィス街と比べてまだ割安だとの評価もあり、地価上昇には根拠があるとの見方が多いようです。

図表:東京都区部(23区)の基準地価動向-前年比推移
■今後は大都市から地方へと広がる動きを期待
地方では、札幌や福岡などの大都市で上昇地点が増加し、大阪圏や名古屋圏に加えて下げ止まり感がより一層強まる内容となりました。また、大都市以外では、これまでにはみられなかった上昇地点がピンポイントで出現しました。つくばエクスプレス(TX)沿線の茨城県守谷市の住宅地、昨年3月の九州新幹線一部開業と9月の新駅ビル「アミュプラザ」開業で、鹿児島中央駅周辺の商業地(鹿児島市)など、宅地整備や大型商業施設の開発効果が地価の引き上げにつながりました。さらに、40歳代を中心とした首都圏で働くビジネスマンなどの関心を集める旧軽井沢の別荘地(長野県・住宅地)でも上昇地点が出ました。地価の底入れ・上昇が東京都心から郊外へ波及したように、今後は大都市から地方へと広がる動きが期待できるのだと思われます。

■一方、地価動向の二極化にも留意
一方では、人口がほかへと流出するなどの問題を抱えたままの地方都市のなかには、なお下落幅が拡大したところもあります。中心地にあった百貨店やホテルなどの商業施設が撤退、成長する産業や企業が見当たらないエリアの地価動向は総じて厳しい状況を強いられました。三大都市圏でも、郊外エリアで駅から離れた住宅地や、大通りからひとつ入った狭い市道沿いなどで大きなビルが建てられない商業地では、地価の下落が止まらない地点が多数ありました。すなわち、地価動向も"二極化"の様相が強まっており、利用価値や将来性次第で評価が大きく異なる点に留意する必要があるといえましょう。



 
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※このデータは2005年10月06日現在のものです。 [本コンテンツの内容について] [住友不動産販売TOPへ]