2008年路線価 全国平均で10.0%上昇
2008年路線価 全国平均で10.0%上昇
大都市圏の上昇率は低下、地方は横ばい
国税庁は7月1日、相続税や贈与税の算定基準となる2008年分の路線価を発表しました。全国約38万地点の標準宅地の1月1日時点の平均路線価は、1㎡当たり前年比+10.0%と3年連続で上昇しました。ただし東京や大阪などの区部では上昇率が縮小しており、地方圏は前年に引き続き横ばいでした。
路線価…相続税や贈与税の税額を算定する基準となる地価。主要な道路に面した土地1㎡当たりの1月1日時点の評価額。路線価は、国土交通省が3月に発表する公示価格(1月1日時点)の80%を目安に算出されています。現在のような地価の下落局面では高目になりがちな傾向をもっています。

3大都市圏は3年連続で上昇
圏域別では、東京、大阪、名古屋の3大都市圏はいずれも3年連続で上昇し、東京圏は+14.7%、名古屋圏が+10.9%と2桁の上昇となりました。ただし、大阪府や京都府、東京都区部では上昇率が低下しており、地価上昇に減速感が出てきています。
二極化が鮮明に
都道府県別では、14都道府県が上昇しましたが、前年から下落が続く27県のうち11県は下落幅が拡大し、地価の二極化が一段と鮮明になりました。上昇率のトップは東京都の+17.4%。以下、宮城県+12.5%、愛知県+10.8%。逆に下落率が最も大きかったのは、香川県で▲5.9%。以下、秋田県▲5.7%、徳島県▲4.8%でした。

銀座23年連続トップ
路線価が最も高かったのは、東京・銀座5丁目の鳩居堂前を含む銀座中央通りで、1㎡当たり前年比+27.6%上昇の3,184万円。8年連続の上昇で23年連続のトップでした。2位は大阪・御堂筋で+37.9%の960万円。県庁所在都市の最高路線価が上昇したのは東京など25都市。一方、鳥取や高知など11都市は最高路線価が下落しました。

国土交通省の地価動向調査では「下落傾向」が鮮明に
1月1日時点の路線価は上昇を示していましたが、国土交通省が四半期ごとにまとめている※地価動向レポートによると、7月1日時点の地価下落地点は38地点と、前回(4月1日)調査の9地点から大幅に増加しています。また3%を超える上昇地点は前回の5地点に対し今回はゼロとなるなど、3大都市圏・地方圏ともに上昇傾向の鈍化・下落傾向がはっきりと示された結果となりました。
国土交通省では「景気の減速、投資環境の変化、これまでの地価上昇と賃料動向などから、需給バランスの調整が進んだ。今後とも景気動向、内外投資家の動向などに留意しながら地価動向を十分に注視する必要がある」とコメントしています。
※主要都市の高度利用地地価動向報告~地価LOOKレポート~
国土交通省が、主要都市の高度利用地などの動きを把握し、先行的な地価動向を明らかにすることを目的に四半期ごとに行う調査。調査ポイントは全国100地区。

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