vol.73 |
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地価動向
1.2010年路線価、2年連続の下落
大都市圏で下落幅が拡大
国税庁は7月1日、相続税や贈与税の算定基準となる2010年分の路線価を発表しました。全国約38万地点の標準宅地の1月1日時点の平均路線価は、1㎡当たり前年比で▲8.0%と2年連続で下落しました。下げ幅は前年の ▲5.5%から拡大し、特に東京や大阪、名古屋といった大都市で大きく下落しました。

3大都市圏、地方圏ともに2年連続で下落
圏域別では、東京、大阪、名古屋の3大都市圏、および地方圏とすべてのエリアで2年連続の下落となりました。東京圏は▲9.7%、大阪圏が▲8.3%、名古屋圏▲7.6%、地方圏も▲5.9%のマイナス。08年秋以降の金融危機の影響が深刻で、特に08年までに不動産ファンドなどの投資資金が多く流入して地価が上昇していた大都市圏での下げ幅が拡大しています。
平均路線価、全ての都道府県で2年連続下落
標準宅地の平均路線価は、昨年に引き続きすべての都道府県で下落となりました。特に下落率が大きかったのが東京都▲11.3%、大阪府と福岡県 ▲9.4%、愛知県▲7.5%。逆に下落率が低かったのは、沖縄県▲1.6%、岐阜県と滋賀県▲2.2%、佐賀県の▲2.4%でした。

最高路線価、銀座25年連続トップも大幅下落
全国の都道府県庁所在地の最高路線価では、前年比で上昇した都市は無く、横ばいが2都市、45都市が下落しました。最も高かったのは、東京・銀座5丁目の鳩居堂前を含む銀座中央通りで、1㎡当たり2,320万円。25年連続で最高となりましたが、前年比▲25.6%と全国の最高路線価の中で最も下落しました。2位は大阪・御堂筋で▲19.9%の724万円、3位が横浜・横浜駅西口バスターミナルで▲7.4%、604万円でした。なお横ばいは津市と山口市の2都市でした。


2.国土交通省の地価動向調査では、横ばいが増加
地価に下げ止まり感
1月1日時点の路線価は2年連続の下落、大都市圏で下落幅は拡大しましたが、国土交通省が四半期ごとにまとめている※地価動向レポートの結果では、住宅地を中心に下落の鈍化傾向が見られました。
7月1日時点に調査した150地区中105地区で下落しましたが、下落地区は前回4月1日の調査より18地区少なく、3四半期連続で減少しました。また上昇した地区は4月1日の2地区から4地区に増えています。
4地区のうち、前回調査に引き続き上昇したのは東京都の「佃・月島」と神奈川県の「武蔵小杉」。今回上昇に転じたのが神奈川県の「新百合ヶ丘」と福岡県の「博多駅周辺」となります。「佃・月島」、「新百合ヶ丘」はマンション用地の取引が活発化しており、「武蔵小杉」と「博多駅周辺」は新線開通効果による上昇となっています。


尚、都道府県地価調査(7月1日時点)は9月20日前後の公表予定となっていますので、新聞等の報道にご留意下さい。
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