不動産コラム
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vol.85
 
地価動向(路線価、地価LOOKレポート)

1.2011年路線価



3年連続の下落、被災地は調整率で対応
国税庁は7月1日、相続税や贈与税の算定基準となる2011年分の路線価を発表しました。全国約36万地点の標準宅地の1月1日時点の平均路線価は、前年比で▲3.1%と3年連続で下落しましたが、下げ幅は前年の▲4.4%から縮小しました。同庁は、従来の標準宅地の平均路線価を前年と比較する方法を今年分から変更しましたが、変更前のデータしかない09年分も含めて実質的に3年連続の下落としています。
なお路線価には東日本大震災の影響は加味されておらず、同庁では震災による地価下落を反映させた調整率を10月もしくは11月頃に公表する予定です。

路線価…相続税や贈与税の税額を算定する基準となる地価。主要な道路に面した土地1㎡当たりの1月1日時点の評価額。路線価は、国土交通省が3月に発表する公示価格(1月1日時点)の80%を目安に算出されています。

平均路線価、下げ止まり傾向が鮮明に
路線価は昨年に引き続きすべての都道府県で下落となりましたが、下落率が前年比で縮小した地域が31都道府県と、下げ止まり傾向が鮮明となりました。
特に3大都市圏では下落率の縮小が顕著で、東京都(10年▲7.0%→11年▲2.0%)、神奈川県(▲3.6%→▲1.4%)、愛知県(▲3.3%→▲0.8%)、大阪府(▲6.1%→▲3.4%)でした。
なお、特に下落率が低かったのは、愛知県▲0.8%、神奈川県と沖縄県の▲1.4%。逆に下落率が大きかったのは高知県▲8.0%、徳島県▲7.2%、山口県▲5.9%でした。


最高路線価、銀座が26年連続トップ
全国の都道府県庁所在地の最高路線価では、「福岡・渡辺通り」が+1.1%と上昇に転じ、「名古屋・名駅通り」「津・津停車場線通り」「奈良・大宮通り」の3都市が横ばいでした。その他43都市は下落でしたが、そのうち半数以上の23都市で下落率は縮小しています。最も高かったのは、「東京・銀座5丁目」の鳩居堂前を含む銀座中央通りで、1㎡当たり2,200万円。26年連続で最高となり、増減率は前年の▲25.6%から▲5.2%と大きく改善されました。2位は「大阪・御堂筋」で▲6.1%の680万円、3位が「横浜・横浜駅西口バスターミナル」で▲2.2%、591万円でした。


2.国土交通省の地価動向調査



上昇・横ばいが増加も、東京圏の上昇は1地区のみ
1月1日時点の路線価は、3年連続の下落となりましたが下げ幅は縮小され、国土交通省が四半期ごとにまとめている※地価動向レポートの結果でも、大阪・名古屋圏など西日本を中心に上昇・横ばい地点が増加しました。<br> 7月1日時点の調査では、上昇・横ばい地区は60地区と前回4月1日時点の調査より12地区増加しました。東京圏は震災の影響により、前回調査からあまり改善されていませんが、震災の影響がほとんど見られない大阪圏・名古屋圏では、全調査ポイントに占める上昇・横ばい地点の割合が半数以上となっています。背景としては、名古屋圏以西における活発なマンション用地の取得や九州新幹線の全線開通効果などがあげられています。

※主要都市の高度利用地地価動向報告~地価LOOKレポート~  国土交通省が、主要都市の高度利用地などの動きを把握し、先行的な地価動向を明らかにすることを目的に四半期ごとに行う調査。調査ポイントは三大都市圏、地方中心都市等146地区。通常は150地区ですが、前回(1/1~4/1)と今回は仙台市の3地区と浦安市の1地区が震災の影響で変動率が把握できず対象から外しています。

尚、都道府県地価調査(7月1日時点)は9月20日前後の公表予定となっていますので、新聞等の報道にご留意下さい。


 
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※このデータは2011年09月14日現在のものです。 [本コンテンツの内容について] [住友不動産販売TOPへ]

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