自分らしいマンション探し
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コラムニスト プロフィール
   
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大久保恭子氏
1977年 日本女子大学卒業
1987年 週刊住宅情報編集長
2005年 株式会社 風 社長就任

住宅宅地審議会 住宅部会委員(国土交通省)他
公職を多数歴任
週刊住宅情報の編集に長年携わった経験を活かし、
住宅のマーケティング・商品企画など幅広く活動している。
女性の視点からの様々な提案は売主にも買主にも好評。
   
Vol.05
 

第二段階 相応しい街の選び方

ライフステージと街選びの関係
 その人が暮らすのにふさわしい街かどうかは、その人が位置しているライフステージとの相関が一番高い、マスト条件であると私は思います。
 ここでいうところの街とは歩いて30分圏内、1学区単位のある程度広域な生活圏を指します。そうした街と住む人のライフステージとには相性というものがあり、同じ街でも住みやすさの評価は分かれます。たとえば社会人10年目の仕事中心のシングルにとって六本木ヒルズ周辺が暮らすのに憧れの街だとしても、ファミリーにとって子育てに適した街とは言い難いといったことです。
そこで、私なりの経験をもとにライフステージごとに街に求める要素と具体的な項目の特色を整理してみました。一部「住みごこち心理テスト」(リクルート)を参考にしています。以下の表でご自分が属するライフステージに対応した街に求める要素と具体的な項目をご覧ください。併せて他のライフステージと比べてみてください。特に独身とファミリーでは街に求める要素や項目が大きく異なることがわかります。また、将来子育ての予定のある共働きのカップルはちょうど、シングルとファミリーの間に位置していることが分かります。
 これが街選びの基本となります。自分が今、ライフステージのどこに位置しているのか、この先どのステージに移行していくのかを視野に入れながら、自分にあった街を選んでいく必要があります。シングルや共働きカップルはこの先結婚、出産という大きなライフステージの変化が訪れます。ライフステージが変化すると街に求める要素や項目も変化してしまいます。将来を先取りしてファミリーに適した街をあらかじめ選んでおくことも考えられますが、シングルであればそれまでの約10年、カップルであれば約5年の間日々の暮らしに不満を抱えながら暮らすことになり、私はあまりお勧めしません。できるだけ資産価値の高い街を選び、ライフステージが変化した際、住み替えがスムーズにできるようにしておくことが、どのライフステージにおいても満足度高く暮らすことにつながると思います。そのために、あえてシングル、カップルが重視する項目の中に、土地の資産価値を明記しておきました。
 また、前回のコラムで人生は職場と自宅の振り子運動といいましたが、これまでの振り子運動を定年によりいったん白紙に戻すことになる脱子育てカップルは、これまでのしがらみから解放され、まったく自由な街選びが可能となります。独身から始まり、結婚、出産・子育てを経て、脱子育て・定年までに新しい街と巡り合う機会は4度、それに伴い大きな暮らしの変化も4度訪れることになるのです。

街のタイプは4つある
 さて、街に求める要素と項目が整理できたところで、次に各ライフステージにあった具体的な街探しに入ります。
自分のライフステージにあった街を探すには、街の特色をつかむ必要があるのですが、首都圏はあまりに広く、どう選んで良いのかわかりません。分からないと自分が知っている狭い範囲で選びがちです。良い街を選択する幅を広げるためには街のタイプをいくつかに分類して、どんなライフステージにはどのタイプが相応しいのかを知っておくととても便利です。
私が考える街のタイプは、都心型、中間型、郊外型、トカイナカ型の4タイプです。東京を例にあげて説明すると、都心型は都心3区(千代田、中央、港区)、都心山の手エリア(文京、新宿、渋谷区)、城南エリア(目黒、品川、大田区)です。
中間型は城西エリア(中野、杉並、世田谷区)、城北エリア(板橋、北、豊島、練馬区)、
城東エリア(台東、墨田、江東、江戸川、葛飾、足立、荒川区)が該当します。都心まで3.40分の交通アクセスが便利で、充実した日常生活がおくれる街です。
 郊外型は武蔵野エリア(三鷹、武蔵野、調布、狛江、小金井市)、東京西武沿線エリア(清瀬、東村山、東久留米、西東京市)、多摩東・多摩ニュータウンエリア(小平、国立、国分寺、府中、多摩、稲城市)、多摩西エリア(立川、八王子、日野、昭島、福生、武蔵村山、東大和、青梅、羽村市、瑞穂町)があげられます。子育てを中心とした日常生活をおくるには、生活利便性と自然環境の良さが同居した街といえます。
トカイナカ型としては多摩西エリア(立川、八王子、日野、昭島、福生、武蔵村山、東大和、青梅、羽村市、瑞穂町)の一部があげられます。トカイナカ型は聞きなれないタイプですが、都会の便利さと田舎の自然が合わさった、都心から1.5時間程度の街をさしています。
 各ライフステージにあう街のタイプを分類したのが以下の表です。
いかがでしょうか。あなたが現在、そしてこれからのライフステージを考えた場合、どのタイプの街を選ぶべきかが、一般論ではありますが、見えてきましたね。

街のタイプの違いはマンション開発に特色をもたらす
 さて、街のタイプによって、その街で販売されるマンションの特色やアピールポイントの傾向は大きく異なっていることをご存知ですか。最近販売されたマンションを例に3つの違いを明らかにしてみましょう。
まず、都心型はショッピング施設や飲食店、24時間対応のスーパー・コンビニ、医療施設、リラクゼーション施設等暮らしに必要な機能が集中しており効率よく活用できるところが最大の強みです。
 したがって都心型の街を必要とする人は、平日は残業で帰宅が午後10時過ぎ、場合によっては週末も仕事というキャリア志向の多忙なビジネスパーソンです。彼らは平日、仕事以外の生活に時間を割くことはほとんどできません。もし時間があれば、明日もクリエイティブな仕事ができるよう短時間に心身の疲れを癒したり、質の高い睡眠を得ることを優先させます。また、週末も仕事が入ることが多いので、たまにフルに休める日ができたら、できるだけ時間を効率的に使って楽しもうとしますから、映画館やしゃれたレストラン、スパ、ショッピング街が近くにある都心での暮らしを望みます。
マンション販売会社はこうした街が持つ特性を分析し、その特性を最も必要とする顧客像をイメージし、メインターゲットを設定します。そのターゲットのライフスタイルを想定して具体的なマンションのプランを造っていくのです。
 したがって都心型のマンションの間取りはシングルやDINKS向けの1LDK、2LDKが中心です。帰宅後短時間にリラックスできるようお風呂にミストサウナがついていたり、日常生活をフォローするコンシェルジュサービスなどが用意されていたりもします。
一方、郊外型の街の特色はゆったり、広々暮らせるところにあります。そこで、子供が乳幼児期から小学校に通う子育てファミリーをメインターゲットにしたプランが多く企画されます。都心から離れている分地価が安いため、家賃並みの返済で手に入る100㎡超の4LDK、約20畳もあるLD、収納力たっぷりのクローゼット、南向きで日当たりのよい部屋等、何かと手狭なアパート、社宅暮らしのファミリーにとって、暮らしの質が一挙に向上するプランが色々用意される傾向にあります。
 中間型は文字通り、都心の便利さと郊外のゆとりを併せ持った2LDK,3LDKのプランづくりが行われます。今は共働きだけれど、数年後には子供を持ちたいといった若いカップルを対象としたプランが提案されるようです。
街の特色はこのように、マンションプランの特色に大きく反映されるものです。生活圏を絞り込めば、あなたがめぐり合えるマンションの大まかな傾向もおのずと決まってくることがお分かりいただけたと思います。


 以上、ライフステージにあった街の選び方をご説明してきました。本来であれば更にライフスタイルで絞り込むとことにより、ベターな街に巡り合うことができるのですが、予定の文字量を大幅に超えてしまいましたので、このつづきは又の機会にしたいと思います。皆様、ご了承ください。


 
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※このデータは2006年08月02日現在のものです。 [本コンテンツの内容について] [住友不動産販売TOPへ]

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